I prefer living in color

毎日毎日、相も変わらずポロシャツとジーンズの僕に対しPantryで出くわした女性が言った。

"I love your pink shirt. Men should wear pink more."

 

大学時代はまだ気を使っていたものの(大学時代はなんとお洒落な人投票で学年1位だった)社会人になって他のこと、主に仕事が忙しくなってからみるみるダサく。。。服装は優先順位が低かったんだなあ、なんて思っていたけど突然褒められて思わず嬉しくなってしまった。

 

 

女性は男性に比べ概して色の感覚が鋭いと言う。男性が"赤"とひとくくりにするものをマゼンダ、臙脂、サーモン、ガーネット。

組み合わせもうまい。前職でとてもお世話になった上司はいつも絶妙なスーツ、タイ、シャツのカラーコーディネート。話を聞いてみると毎朝奥さんが選んでいらっしゃるようで、道理で花柄をあんなに嫌味なく使えるわけだと妙に納得。(男性自身がお洒落なタイプは全体的にモノトーンで、ネクタイはソリッドが多いのでは)

 

けやき坂のスタバに置いてある本を手あたり次第読んでいた時期があるのだが、その際にカラーコーディネートに少し興味を持った。明度と彩度の違いに始まり、赤ちゃんに似合うのはペールトーン(薄い色)、ビビッドな色を好む子供が大人になり少しずつ落ち着いていく。季節も同じで町の色彩の変化に加えマッチする色も淡い色、鮮やかな色、そしてくすんだ色へと変わる。だから春服と秋服は違うのだと妙に納得。

 

語り尽くされたことだが色は感情やイメージにも影響し、政治家は場面によりネクタイを使い分ける。感情だけではない。ラグビーのオールブラックスとか、アイルランドは緑が国そのものを象徴する。

 

SloanのLeading through Visual Communicationという講義によると色が象徴するイメージはCultural Differenceが出やすい分野らしい。(詳しくは下図)例えば日米で死を表すのは黒だがヒンドゥーや中国では白、なんと南米では緑だと。また同じ文化圏にいそうな日中に意外と差があるのは興味深い。確かに中国の寺院は赤緑が中心の派手な装飾が施されているが日本はほぼ赤、黒、白で緑を目にすることはほとんどない。

 

 

因みに冒頭の女性のひとこと、'I love your pink shirt."だがやはりこちらでも女性がお互いの服装や髪形について話す姿はよく目にする。しかし男性、特に男性から女性へ服装や見た目に関してビジネスの場で話されていることはほとんどない。

 

 

そんなこともあって職場でほんとにオシャレな女性、白黒のモノトーンに鮮やかな緑がかった水色のスカーフがとてもよく似合っている人がいたりすると思わずほめたくなってしまうのだがなんとなく触れずにいた。

 

同級生に聞いたら『まあほぼ大丈夫だけど触れない方が無難。ただボディイメージが連想される服装についてよりブレスレットやピアスなど小物の方がセーフ』だと。うーむ難しい。慣れれば自然に危ないところは交わせるようになるんだろうけど、その上で自然体でジョークを話せってうっかり地雷を踏んでしまいそうだ。

 

グローバルエリートへの道のりは長く険しい・・・