Bostonの夏は音楽が盛んだ。
Emmy賞をもたらしたSeiji Ozawaにより世界的地位にまで上り詰めたBoston Symphony Orchestraから素人に毛が生えたレベルの野外コンサートまで、様々な音楽イベントがマサチューセッツ州中いたるところで催される。
残念ながら僕はクラシックには何の素養もない。そのため特に最初は聞いていても正直あまり頭に入って来ず、ほとんどの時間は考え事をして過ごしていた気がする。知らないアーティストのコンサートに行く、それかカフェでなんとなくbossa novaを聞いているような状況だ。
クラシックの聞き方をピアニストの友人に聞いてみたところ①少しずつ変化しながら繰り返される主旋律を楽しむ②素晴らしいピアニストは音の粒の差に出るのだとのこと。
カラッとした夏の夕暮れに芝生に横になるのが気持ちよくて足しげく通ううちに少しだけ、クラシックが分かるようになった気がする。
、、、とまあかっこつけてはみたが、実際に親しみがわくのはちょっと騒がしいスタンディングバーで流れている音楽とか、家のカラオケで聞く友人たちの下手くそな歌だ。
家のカラオケ、と言ってもWiiをネットに繋いだだけ。1日300円で歌い放題、専用マイクも$10程度。さすが世界のNINTENDO。面白いことに夜中に大音量でカラオケをしていても苦情が来ることは全くない。意外と音は漏れていないし日常的にHome Partyで騒がしくしているのでそんなものだろうか。
当然非日本人と遊ぶのだから英語の歌でなければ盛り上がらないということで70-80年代の曲、日本で言えば老若男女誰でも知ってるサザンやミスチルのようなジャンルを中心に色々漁って仕事中に聞いている。そんな中、Billy JoelのShe's always a woman to meという歌に強く魅かれた。
一見ひどい女の話。
She can kill with a smile. She can wound with her eyes. She can ruin your faith with a casual lie.... (kill with a smileってすごいな)
決してワガママな女性が好きなわけではない。「僕はワガママな女性を見ると可愛く思えるんだよね」、なんてのは無責任で下心丸出しのオヤジの常套手段だ。
でも現実を知りつつ夢?と呼ぶにはファンシーすぎるような欲求にストレートに向き合える力強さは魅力的だと、彼女と出会って知った。
自分の想いに忠実で自由奔放。それでも気まぐれに愛しそして一途に支えてくれた君が好きだった。彼女はいつでも僕のただ1人の女性。
ありがとう。
カラオケ。ピンボケして動きのある写真になっているが実際に飛び跳ねている
Tanglewood(Boston Symphony Orchestraのコンサート会場)の生中継
インターン先の同僚を見に行ったMITのコンサートホール