Eat good feel good

フードファイター小林尊をご存知だろうか。

 

173cm 58kgと痩せていながら8個のギネス記録を持ちフードファイトをスポーツに高めた立役者として世界的に有名な日本人の1人だ。

 

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僕自身もこちらに来るまで知らなかったのだが、アメリカ人はもちろんドイツ人/ニュージーランド人から成る僕のスタディグループも、ついでに指導教官のイスラエル人も含めKobayashiは全員知っていた。

 

ルームメイトも僕が自炊したキムチ鍋をそのまま鍋から貪り食べる姿を見て『やっぱり日本人はよく食べるなあ』って、なんだか違和感だらけのStereotypeを強めてしまったり。(因みに僕は前職で1人暮らししていた頃から鍋しか作らない。)

 

こちらに来て改めて思い知ったのだが僕はアメリカ人基準からしても”かなり”大食いな方なのだ。少なく見積もっても煩悩の50%は食欲で占められている。

 

 

You are what you eat.

 

 

前職で尊敬していたEconomistの先輩に言われたひとことだが、30になってサッカーばかりの日々を送る中重要性を痛感。食事に気を付けないと疲れが抜けない、体が重い。

 

専属シェフを連れてミラノで闘う長友の食トレ、ってのは完全に言いすぎだがyoutubeで栄養関連のコンテンツを見ながら猛勉強中。

 

”脂肪分はオリーブオイルなどに含まれるシス型の不飽和脂肪酸が望ましくトランスや飽和脂肪酸はとらないように”

”極度の疲労時には消化に労力をかけず効率良くエネルギー補給できるフルーツを中心に”

 

フルーツ摂取の習慣が自然と根付いているからか、日本の販売価格が高すぎるのか、こちらの人は果物をほんとによく食べる。(皆さんも欧米人がリンゴを丸かじりしているイメージはないだろうか)

 

僕もそれを真似つつ、持ち前の貧乏学生根性で安く買う方法を探し回ってみたところHay Marketを発見。190年程続く早朝卸売市場(日本で言う築地みたいな、魚だが)の売れ残り在庫一掃セールが、ボストン市内で毎週末開かれているのだ。

 

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売っているのは野菜果物が中心。これがちょっと信じられない値段で下記写真(トマト20個、ズッキーニ3個、リンゴ5個、キャベツ1玉など)合計たったの10ドル、更に土曜夜の閉店間際では1かご詰め合わせ1ドルのことも。講義室では味わえないビジネスの一端を垣間見ることが出来る。

 

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またお隣New Hampshirを名産地とするロブスター、でかいのが丸々1尾で10ドル程度。ルームメイトが買ってくれた専用鍋を使ってボイル、今夏で30匹は食べただろうか。両親がボストンに来た時も自宅で皆で食べたのだが、彼らが大量に食べる姿を見て『ああ、おれはこの人たちの息子なんだな』と自分のルーツに妙に納得。ちなみに行きつけのStar MarketのSeafood担当の人によると中国からの需要が強く値段が上がっているのだとか。そう言えば春のJALの空港ツアーではボストン- 東京の空輸物はロブスターが多いと教わったっけ。

 

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とまあ、アメリカでも食の楽しみようは大いにある。それでもやはり美しい和食が恋しくなるたびに自分のDNAに刻まれたアイデンティティには抗えないのだなあと痛感するのだ。(皆さんいらっしゃる際はサバ缶をお土産にください)