What doesn’t kill you makes you stronger

誰が買ったのか、父の車にはいつもQueenのCDがあった。

 

学生時代にちょっと頑張りたいデートの時などに借りていた父の車で何の気なしに延々とリピートしていた。サッカー部の試合や合宿のときとかも同じ調子だったから、同級生の修平からは『Queenを聞くと小山の車を思い出す』って言われたっけ。

 

そんなことで僕は世代に合わずQueenに愛着がある。そして昨夜はようやく念願のBohemian Rhapsody鑑賞。内容は評判通り、何より音楽が好きなので満足度はとても高い。問題は帰り道。今年のボストンは雪が降らないものの気温が低く昨夜もマイナス15度。映画館の窓から見た限り風も強そう。手袋とマフラー、ニット帽で完全武装して外へ。

 

 

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写真は昼間のCharles Riverだが寒さが伝わるだろうか

 

 

ところが意外と寒くない。一緒に出かけた友人は非常に寒そうにしていたため、なんとなく寒い寒い言いながら歩いて家へ帰ったのだが想定していた程ではない。3回目の冬で慣れてきたのか、小学生時代できる限り半袖短パンで過ごしていた効果が今頃あらわれてきたか。(なぜか薄着で過ごすとあらゆる大人からべた褒めされるのでやめるにやめられなかった。少年小山は自分の人生を生きることは知らなかったようだ)

 

調べてみると実際体質が変化することもあるらしい。韓国の論文では同年代の女性に比べ海女さんの方が、寒さにさらされても深部体温が下がりづらかったのだとか。アメリカ軍のトレーニングでも極寒地やダイビングの任務前に寒さへのトレーニングを行うらしい。

 

負荷をかけられた無機物は壊れるかダメージが蓄積していくだけだが、以前より強く進化できるのは有機物の特権だ。実際のところ体質変化を起こすには相当量の負荷が必要なようなので僕の場合は感覚が少し慣れただけ?だけどこの際、僕が進化したのだと都合よく捉えることにしよう。