The joy of dressing

大分前の話になるがファッション関連の仕事をすることがあった。

 

『なんで僕がわざわざ・・・』

 

かつてはそれなりに気を使っていたものの社会人になってからというもの支出の大半は旅行と交際費(要は飲み代だ)。オフィスではビジネスカジュアルのギリギリを攻めてフォーマル推進派のセールスの大先輩方から睨まれていた僕にとり、ファッションは控えめに言っても無縁の分野だった。

 

 

しかし元々綺麗なものが好きな僕は、始めた直後から面白いようにのめり込んで行き会社の人たちともすぐに打ち解けられたのを憶えている。

 

美容・ファッションが面白く感じる理由はもう1つある。

 

中学時代、両親との喧嘩、そしてサッカー部を辞めるきっかけにさえなった茶髪に飽き足らず最初に手を出したファッション誌はFINEBOYSだった。髪を染めピアスを空けお洒落とされている服に身を包み、当時の自分の感覚では最も"イケてる町"渋谷で何の目的もなく友人たちとたまっているのが好きだった。

 

 

 

f:id:koyamyuk:20170918072710p:plain

上図はNANAで有名な矢沢愛大先生のパラダイスキスより。”美しい装いで魔法がかかった”なんてのは可愛いもので、TiffanyやHERMESの様なブランド物を身に着けるだけで良くも悪くも自分の格が上がったような気さえしていたのを憶えている。

 

 

“We must never confuse elegance with snobbery.” — Yves Saint Laurent

 

 

良くも悪くも、と書いたのは何を根拠にするにせよ自信により踏み出せる一歩が、そこから広がる世界があると信じるからだ。当然ながら思春期の僕にそこまで考えが及んでいたかは定かではない。

 

何はともあれ今でも新しい髪形が決まった日は気分が明るくなる。スーツをパリッと着れた日の面接には一段と気が引き締まる。男の僕ですらそうなのだ。ファッションの力は侮りがたく、だからこそ関わるうちに魅了された。

 

 

多くの日本人がどう感じるかは分からないがこの国の人たちは本当に美しい、と帰るたびに想う。アメリカの、それもMITというファッションから程遠い場所に日頃身を置いている僕にはなおさらそう感じられる。

 

 

それはファッションへの支出額からも明らかで、下図は年間アパレル支出額の国ごと比較、Apparel spendingをGDPで除したものだ。(WWDという非常に適当なソースになのでより良いデータがある人は是非教えて欲しい)

f:id:koyamyuk:20170919045230p:plain

 

 

蛇足だが世の中の特に男性には一定数ファッションを全く楽しめない人もいる。そういった方々のためにROIの最も高い(要は最も手軽に"効果"の見込める)ファッション関連の記事をお気に入りのブログから2つ張り付けたい。

ファッションはロジックだ!MB著「最速でおしゃれに見せる方法」がすごい。 - 俺の遺言を聴いてほしい

18年間恋人がいなかった東大生が秒速で彼女を作る条件 - 俺の遺言を聴いてほしい