心を鎮める

出会った皆に経験をまとめたスライドを送りインターン最終日が終了。なるべく簡潔にジョークを交えながら作ったがどうだっただろう。

 

今回、四六時中四苦八苦する中で得た学びの1つが休息の取り方。因みに学びとか成長という表現はどうも堅苦しい上に薄っぺらくて好きになれないのだが他に呼び方が思い浮かばないのが不本意だ。

 

結論から言うと”心を鎮める”。長谷部誠の心を整えるで紹介されていた30分間、音楽を消しテレビを消し、ベッドに横になり天井を見つめる。長谷部は呼吸を意識して体の力を抜いていくそうだが僕は割と好き勝手考えごとをしている。

 

初めてこれをやったとき不思議と心の角は取れて翌日はかつてなく爽やかな朝を迎えることが出来た。

 

少し早起きが得意になった。

 

幼稚園の頃から起きるのはギリギリ、大学時代も実習で疲れ果てていた時に新聞を読みながら机の上で寝るというアクロバティックな姿を看護学生たちが写真を撮りながら笑っている声で目覚めたときはさすがに恥ずかしかったのを憶えている。

 

鼻中隔湾曲の手術をして大分楽になったが”心を鎮める”のお陰で積年の悩みが解消された。有難う長谷部。何を思い立って心を鎮めたのかは憶えていない。ただ日中のパフォーマンスの差は絶大で緊張する場面も劇的に減った。

 

インターンを通した他の発見についても触れたい。学びではなく発見という言い方はよりしっくりくる。

 

もう少し一般化したアメリカの、バイオテックのカルチャーに沿ったものを挙げるならとにかく話しまくること。ネットワークとはMBAで得られるものの代表格として挙げられるものの来る前はあまり腑に落ちていなかったがここに来て本質的な理解に近づきつつ気がする。

 

現状の理解を言語化するならば仕事を効率よく回すためとか就職先を紹介してもらうという次元を超え、会社という大きな機械を精緻にそして大胆に捉えること、さらに自分の強固なレピュテーションを築く上で大きな役割を果たしているものといったところ。

 

また特にインターン生にとってだがたまに“ああ、こんな世界が世の中にはあったんだな”という発見に日々出会えるのがなにより幸せだ。医者・ビジネスマンを問わずヘルスケアを志す人にとってアメリカは一度は来た方がいい場所だと思う。ここで優劣を論ずるつもりはないが全くの別物だ。

 

とはいえ就職先の確保も本音を言うと捨て難い。特にシニア層にいくともうほぼネットワークベースだそう。そう言えば以前出会った尊敬する大先輩の1人でForbes級にSuccessfulな方はMBAを出たあと一切Resumeは書いたことがないとのこと。